ご挨拶

 

古来より、日本人の生活と石は密接した関係でした。

縄文時代には木の実をすりつぶしたり、矢じりや斧で狩りをおこない、

石を並べ、ストーンサークルを作って、神々に祈りを捧げたり。

いずれ人類は、勾玉や管玉のようなアクセサリーを作って「着飾る」ということを覚えました。

後の時代になり、趣味として「庭石」や「盆石」など石を愛でる文化も誕生し、

はたまた、人を守るための石垣や、野菜を美味しく食べるための漬物石まで、

実に幅広い”石の活用方法”が考えだされてきました。

 

鉱物は、身体にも多くの影響を与えます。

美味しい野菜も土壌に含まれる栄養やミネラル(鉱物)に影響されますし

湧き水もその成分によって、良し悪しが決まります。

石から放出される放射物やイオンも環境や人・動物に影響を与えます。

 

そのように石と人との繋がりには、諸外国だけの話ではなく、我々日本の歴史でもあります。

 

しかし、日本各地に残された”石の文化”は、時代の流れやニーズの変化と共に失われつつあります。

ある意味、仕方のないことなのかもしれませんが、

一度失った”モノ”や”文化”は戻ることはありません。

 

石が生成されるまでには、途方もない時間がかかります。

何百万年、何億年… 我々には想像もつかない途方もない地球の時間を費やします。

その永い時間をかけて地球が生み出した石たちが、文化ごと忘れ去られ、

場合によっては廃棄される危機にもさらされております。

 

「文化を守ろう」だけでは、いつか、この早い時代の流れに対応ができなくなるかもしれません。

失ってしまうと、二度と戻らないものとして、

日本の銘石たちと、それに伴う地域の文化に、いまいちど脚光を当ててみたいと思います。

 

各地に残された「石たちの魅力」のあたらしい発信方法を、

みなさまのご協力のもと、共に考え、共に歩んでいけたらと願っております。

代表理事 倉田 広勝

 

◆ 一般社団法人 日本銘石協会 会規約・会則

(名称)

第1条 この協会は,一般社団法人 日本銘石協会と称する。

 

(事務所)

第2条 この協会の事務所は,兵庫県神戸市垂水区下畑町161番に置く。

 

(目的)

第3条 この協会は,日本各地の銘石に関する活動を行い,銘石業界の発展及び健全化に寄与することを目的とする。

 

(活動・事業の種類)

第4条 この協会は,前条の目的を達成するために以下の活動を行う。

 

(1)日本銘石を普及と保護をするため、石の認定制度を行うための活動。

(2)日本各地の石をまちおこしのため、広報活動を行うための活動。

〈3〉その他、第3条の目的を実現するために必要な活動

(会員)

第5条 この協会の会員は,次の2種類とする。

(1) 正会員は,この会の目的に賛同し事業を行うために入会した企業や団体とする。

(2) 一般会員は,この会の目的に賛同し入会した者とする。

 

(入会)

第6条 会員として入会しようとする者は,入会申込書を協会事務局に提出し,代表理事の承認を得るもの とする。

 

(会費・月額)

第7条 会員は,以下に定める会費を納入しなければならない。

 

(1)正会員 30,000円

(2)一般会員 10,000円

 

退会)

第8条 会員は,退会届を日本銘石協会に提出し任意に退会することができる。

 

2 会員が,次の各号のいずれかに該当するときは,退会したものとみなす。

(1)本人が死亡したとき。

(2)会費を3年以上納入しないとき。

 

(役員)

第9条 この会に次の役員を置く。

(1)代表理事

(2)理事

 

(解任)

第10条 役員が次の各号のいずれかに該当するときは,社員総会の議決により,これを解任すること ができる。

(1)心身の故障により,職務の執行に堪えられないと認められるとき。

(2)職務上の義務違反,その他役員としてふさわしくない行為があったとき。

 

 

附 則 この会則は,平成二十九年十一月十五日から施行する。